トッケビ2次続編 第20話 導き

=あれから、数ヶ月が経過していた
=サニーも老婆に言われたものの、もう、言われた方角の先近くまで来てしまっている

 

海を渡れっていうのかしら。。。。

=サニーは夜の公園のベンチに腰掛け、一人、愚痴っぽくなっていた

=周りを見渡すと、見覚えのある数本の木が花びらを落としていた

 

この木とは、ホント縁があるわね

=その木は、はじめて死神を見つけた時と同じ木だった

 

そうだ!

=サニーはいつもの「おまじない」をして気分転換をしようと思いついた
=落ちている花びらを何枚もあつめ、手の平においた

 

=一枚ずつ丁寧に、指でつまみながら

彼はここに、、、いる・・・いない・・・いる・・・いない・・・

=そう言って、手のひらの花びらを地面に落としていった

 

いる・・・いない・・・いる・・・いない・・・

=最後の1枚が手の平に残った

 

いるのね!ここに!!

=サニーはうれしくなった


=そのまま、手のひらにあった花びらにそっと息を吹きかけて飛ばした
=そのとき、

 

え?!!!

 

=手のひらから離れ、空中を舞う最後の花びらのその向こうに、見た事がある男の背中が現れた
=その男は、首にスカーフを巻いている

 

(どこだ?俺はどうしてここに居る?)

=男は突然、目の前の景色がかわり、不思議そうにしている

 

<男の名>!!

=サニーは立ち上がり、男の名を呼んだ
=男は呼ばれるはずのない自分の名前に驚き、後ろを振り返った

 

(サン!!!)

=男はいるはずの無いサンの姿に驚いた

 

(どうしてサンがここに?・・・まさか、俺を呼び出したのか?)

=男は混乱していた

 

=サニーは駆け出したい気持ちを抑えて、ゆっくりと男に近づいていった
=男はサニーへの視線を外さないまま、何かをはなそうとポケットのペンとメモを取り出そうとした

 

=サニーは男の前までいくと、そのまま黙って、男の頬に触ろうと両手を差しのべた

 

やっと、、やっと会えたわね

 

=サニーはそういうと、頬には触れず、片手で男のスカーフをつかんで外したかと思うと、
=そのまま、もう片方の手で男の喉に刺さる刃を素手でつかんだ

 

=男は首からの感触で、サニーが自身の刃に触っている事をすぐに理解した

 

おい!!何をしているんだ!!!

=男の口から、声が出た

 

そうそう、そうだわ、これがあなたの声

=サニーは男の声を聞き、サンだった頃に兄と話しをしていた男の声を思い出していた

 

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