トッケビ2次続編2 第5話 サン

シンは電話口で、神父と話しをしていた

 

「今度の週末、時間ないか」
「ああ、大丈夫だが、何か用事でもできたか?」
「実は今日、こないだ指輪をあげたあの二人から電話があって、食事でもしようと自宅に誘ったんだ
よかったら、お前もどうかなあ、と思って」
「誘いたいのは、俺の方じゃなくて妹の方だろう」
「・・・・」
「いいよいいよ、一緒に行くようにするさ」
「宜しく」

そういって、シンの方から無愛想に電話を置いた
(あいつ、本当に分かりやすいやつだな)
神父は笑って電話を切った


その週末、カップルの二人が先にシンの自宅についた

 

「本当、大きなお屋敷ね 財閥なだけあるわ」
彼女の方は周りをキョロキョロみて、興奮気味だった
そのままドアベルを押した

ドアが空き、執事が応対した
「いらっしゃいませ
旦那様は、中でお待ちです」

二人はそう言われ、急に背筋が伸びた感じになった
「あ、お、お願いします」
そういって緊張気味に中に入った

 

「ようこそ、今日はわざわざ来てくれてありがとう」
シンは二人を出迎え、まずはお礼を言った
「いえ、とんでもないです
こちらこそ、こんな立派なお宅に招いて頂いてありがとうございます」
彼女の方はずっと話をするが、彼氏は周りを見ながらずっと黙っている
「ちょっと、何か言いなさいよ」
彼女は彼氏に催促をした
彼氏は慌てて、頭を下げた
「スミマセン・・お屋敷に見とれてしまって」

「いいんですよ、気にしなくて
それより、今日は食事でもてなそうと思っているんですが、好き嫌いは何かありませんか」

「実は、。。彼、菜食主義で肉は食べないんです」
彼女はそう申し訳なさそうに、答えた

「そうでしたか、それは丁度良かった
肉は、少ししか用意できなかったので」
そう、笑って答えた
(やっぱりな・・)
シンは死神が肉を食べなかったので、おそらくそうだろうと思い、最初から用意はしていなかった

「どうぞおかけ下さい
もう少ししたら、私の友人も来ますので」
シンはそういって、二人を案内した

 

ピンポーン(ドアベルの音)

 

数分後、神父とその妹が部屋に入ってきた
「シンさん!こんばんわ!お招きありがとうございます!」
「やあ、お久しぶり、今日は来てくれてありがとう」
シンは妹に向かって、嬉しそうに答えた

神父の方は、指輪をあげた二人に先に軽く会釈をした
「指輪、付けてくれてるんですね」
神父は先日あげた指輪を彼氏が身につけてくれてるのがわかり、声をかけた
「そうなんです、せっかくだからずっと付けておくように私が言ったんです」
彼女の方がそう、答えた
「嬉しいですよ、先が楽しみになりました」
神父がそういうと、彼氏の方は少し照れくさそうにしていた

 

彼女は神父のそばにいる女の子に声をかけた
「はじめまして、、ですよね?」
彼女は、ここで会う皆がなんだか前から知り合いのような気がして、慎重に聞いた
「はい、そうです、、、あの、私、おねえさんの事を見たことがあるんですが、、」

 

シンと神父は少し顔色が変わった

(もしかして、彼女の事だけは思い出しているのか・・・)

二人は妹の会話を見とどけた


「もしかして、女優さんですか?テレビか映画で見たことあるんです」

「そうよ、まだそんなに売れてないけどね
でも、もうすぐ売れると思うわ」
そう、冗談を言って返した

 

シンと神父は二人で目をあわせて、少しホッとしていた

 

「わあ、こんな大きなお家にくるもんだから、やっぱりすごい人がいるんだろうと思ったんですが
女優さんにも会えるなんて、私、幸せです!」

「有名な方だったんですね、これは失礼しました」
シンは、彼女の現在の職業は知らなかったので、申し訳なさそうに詫びた

「いえいえ、ほんとまだ全然売れてませんから
ちょい役ばっかりで・・
芸名はSUNて言います、太陽のSUNです!応援よろしくお願いします!」
そういって、髪をかき上げた

「サン・・・・」
シンは小さな声で言った
「変ですか?名前??」
彼女はシンの反応が気になって聞いた

「いえ、あなたにはピッタリですよ」
「よかった!」

 

神父は彼女がサニーの生まれ変わりであろう事を確信し、彼女自身がサンと名乗った事に驚きはあったが、シンのその時の顔を見て安心し、再会を喜んだ

 

「とりあえず、席につこうか」

全員が席に着いて食事を始めた

 

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