トッケビ2次続編 第4話 妹
ねえ、兄様
=その兄妹は縁側で少し離れて並んで座っていた
シン様って結婚しないのかしら?誰か気に入っている人がいるって聞いた事がある?
=男は自分の妹がシンに恋い焦がれている事を知っていた
は?、そんなの俺が知るわけないだろう?
=男はじゃけに答えた
そっかあ、私がお嫁さんにはなれないかしら?
=妹は真剣な顔をしている
何を言ってるんだ、それは絶対無理だろう
シンは将軍様だぞ
身分だって俺たちとは全然違うし、なんせお前は見た目も。。イマイチじゃないか(笑)
=男はなんとかできるならそうしてやりたいと思っているが、あまりにも現実的ではないため、冗談でやりすごそうとした
ひどい!兄妹だからってもうちょっと上手く言えないの?
=兄は優しい目をしながら答えた
本音を言えるから兄妹なんじゃないか
だったら、兄様はサン様の事はどうなの?
=男は意外な質問にちょっと驚いたが、彼は大声で笑いながら答えた
はっはっは、俺はお前と違ってイケメンだからな!
付き合うくらいなら脈はあるかもな
=妹はすぐに反応した
兄様もきっとだめね、馬にのれないもの
=男はずっと笑っている
俺は歩兵なんだから、馬なんか必要ないんだよ
知らないだろうが、俺は馬の扱いは実は上手いんだぜ
それに、馬無しで走ってもシンより俺の方が早いんだ
=男は自慢げに話してみせた
=兄の名は<男の名>、その妹の名は<男の妹の名>
=兄妹は代々キム家に仕える家系で、男はシンの部下、その妹はサンの世話係である
=キム兄妹ともそう、年齢が違わない
じゃあ、私は生まれかわったらシン様のお嫁さんになるわ
=男の妹はこういう話を真顔で話す、とても純粋な子だった
お〜い! シン様がお戻りだよ! 出迎える準備をするぞ!
=少し離れたところから、身内が二人を呼んだ
はい、はい
=男はめんどくさそうに返事をしていたが、男の妹はすぐに立ち上がり、もう男の前を走りだしていた
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