トッケビ2次続編 第5話 自責

=サニーはうつむいたままだった
=男も勿論、サンを困らせたかったわけではなく、申し訳なさそうにしている
=慰める言葉も見つからず、男は話を変えた

 

シンの嫁さんには会っているのか?
=そう書いたメモをサニーに見せた
=男はウンタクの事を、シンの嫁と呼んでいた

 

いいえ・・・・・
=サニーは横に首をふった

 

=男は続けた


あいつは。。。いつも泣いているんだ
=男は、シンの嫁の事を今度は「あいつ」と読んだ

 

理由もわからず、ずっと一人で泣いているんだ
=ペンを持つ手が少し弱くなったように見えた

 

・・・助けてやりたいんだ
手を貸してくれないか
=彼の目は力強く訴えていた

 

=サニーは、複雑な顔をしていた、

勿論よ・・・ただ、、
できる事ならなんでもしてあげたいけど、彼女は私の事は何も覚えていないし、
私はいつも周りの人の負担になるだけで、結局何もできていない。。。
また、誰かを不運に巻き込んで傷つけてしまいそうで、だから、、、

 

=男は話の途中で、手に持ったペンをまっすぐに立ててサニーの口元に持って行き、
=それ以上は話さないようにと、言葉を止めた

 

=男はサニーがサンの記憶のために自身を責めていると気がついていた
=もう、自分を傷つけるような事をしゃべらせたくはなかった
=サンは何も悪くないのだから

 

数日したらまた、会いに来るよ
=男はペンとメモをポケットにしまい
(ありがとう)
と、お礼を表情でつくり、軽く頭を下げてその場を去った

 

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