トッケビ2次続編 第7話 再会

=サニーは自宅の前に、トラックがとまっているのが見えた


もう来てるのね
=少し、早足になった

 

=サニーがトラックのそばに近づくと、脇からサニーより少し若い女の子が顔をのぞかせた

 

大家さんですか?

 

!!!!・・・・

 

=サニーは目を丸くした
=その子はずっと会えなかった(会わなかった)、兄であったトッケビの花嫁、ウンタクだった

 

ごめんなさい、驚かせてしまって
=ウンタクは大家の驚いた顔を見て、飛び出した自分が悪いと思って謝罪した

 

(いえ、そうではなくて、、、)

 

=サニーは次にどういう表情して、どの言葉を声に出せば良いかわからなくなっていた
=サニーは、内心を悟られないようにするのが得意と自認しているのだが、あまりの出来事でしばらく頭が真っ白だった

 

=先にウンタクが話した


はじめまして!今日からお世話になります!
私、チ・ウンタクと言います!
=親を早くに亡くし、自身が孤独の身である事を、いつものセリフで明るく自己紹介をする

 

=サニーはそれを聞きながら、いつもの自分に戻った

(全部知っているわよ)

 

=サニーはやっと、自分らしいと思う言葉が浮かび、返事をした
滞納は絶対しないでね
払わないとすぐに追い出すからね

 

=ウンタクは、
大丈夫です!貯えがちゃんとありますから!
=そういって、リュックから古い通帳の束を取り出し、サニーにみせた

 

(亡くなった母親の預金はまだ残っているのね)
=サニーはウンタクがとりあえずの生活費には困っていない事に安心した

 

=サニーは訪ねた
どうやってここを知ったの?
=サニーはウンタクとは深い縁がある事は十分承知していたが、あまりにも偶然が過ぎると、疑うクセがついていた

 

それは、、、
=ウンタクは手に持った通帳をリュックにしまい、今度は一冊のノートを取り出し、住所がいくつかかかれたページをあけて見せて、こう言った

 

気に入った部屋が中々見つからなくって、ここに書いてある住所の物件を全部見てまわったんです

それでやっと、大家さんの物件にたどり着いたんです!


=ウンタクは良い部屋に出会えた事の感謝を伝えたいようだったが、サニーは別の事が気になった

=そのページには小さいメモが1枚だけセロハンテープで貼り付けられていて、そこに、ここの住所がかかれている
=それに、他とは筆跡が違うように見えた

 

=サニーは気になってさらに聞いた、
そのメモは誰かにもらったの?

 

=ウンタクは答えた
いえ、それが自分で書いた覚えもなくって、いつのまにか挟まっていたんです

 

(・・あ〜!、お願いってこの事だったのね)


=サニーはスカーフの男が頼みがあるって言っていたのは、ウンタクを近くに住まわせる事だとそこで分かった

=サニー自身も警戒心は解け、ウンタクに再会し、こうして話をしている事を素直に喜ぶ気持ちがどんどん大きくなっていった

 

私の事はサニーと呼んで!
部屋は自由につかってね、何か不便があったらいつでも連絡してね
=そういって、思わずハグをした

 

=ウンタクは少し驚いたが、単に大家さんが優しい人だと思い、そのままの状態で元気に返事をした
はい!ありがとうございます、、サニー!


=その日、サニーは一度店に戻り、遅くに帰宅をした
=自分の部屋に入る前に、片付けが終わったかどうか様子が気になって、ウンタクの部屋のドアの前まで行った


=・・・部屋の中からは、激しく、、、どこか苦しそうに泣く声が聞こえる
=サニーはドアのノックをしないで、そのまま自分の部屋に帰った


=翌朝、玄関の前でサニーは出勤前のウンタクと会った
=というより、昨晩は心配で眠りもあさく、ウンタクが出かけるであろう時間に合わせて起きていた

 

おはようございます!
=ウンタクは昨日と変わらず、元気に挨拶をした

 

いってらっしゃい、気をつけてね!
=サニーもそう、明るく挨拶をして見送ると、空をすこしだけ見上げ

 

(あの子のあの明るさが、逆に見ていてとても辛かったのね)

 

=サニーはスカーフの男の心情を理解した

 

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