トッケビ2次続編 第9話 幸福な時間
=サニーと男はカフェに入って、
=4人掛けのテーブルで向かい合って座った
=サニーは注文を済ますと、自分のカバンからスマートフォンを1台取り出し、
これ、預かって頂戴!
=と、男に見せた
今日、これを渡したかったのよ
あなた、電話はできないけど、メールならできるでしょ
(俺に?)
=男は自分を指差した
そうよ、かわいいでしょう〜
=そのスマートフォンの本体カラーは、どちらかというと女性向けで、男には似つかわしくなく、それに、、、、サニーが持っているのとお揃いだった
私と同じ!
=サニーは無邪気に笑う
=男は苦笑いを浮かべた
何かあったらこれで呼び出すから、持っていて
貸すだけだから、気にしないで
=サニーは男のテーブルの前にスマートフォンを置いた
=男はすぐには受け取らなかった
=・・・少し考えてから笑顔で
=男は自分を指差していた手をスマートフォンを握った風に見せ、それを口元あたりに一度当て、それから渡すとのふりをした
=スマートフォンの画面にキスをしてから自分へ渡すようサニーに頼んだ
=サニーは自分が死神に電話番号を渡した時の事を思い出し、男がそれを真似てやっているのかがわかった
!!
あなた、彼の事も知っているの?
=男はにやりと笑みを浮かべ
死神の彼氏の事だろう
少しだけな
=サニーは笑いながら
そんなの、絶対に嫌よ!
=と、そういってスマートフォンを再度手に持ち、画面にキスをすることはせずに、かわりに前髪を大げさにかき上げてから再度、差し出した
=死神にもそうしたように
=2人とも、大きく口をあけて一緒に笑った
あなたがこんな気さくに話す人とは思わなかったわ
=サニーはとても楽しそうだ
=男はそんなサニーを見て、心でこう、つぶやいた
(以前は話しかけようがなかったからさ
君がサンの頃も近くにはいたが、身分が違いすぎて会うことは許されなかった
それに、君は王の妃になる事がきまっていたんだから。。)
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