トッケビ2次続編 第10話 王との出会い

シン!、はやかったな
=出迎えるはずの人が先にきていた
=いつものように、男は気さくに声をかけた

 

オイお前!シン様になんて口の聞き方をするんだ!
いつも言ってるだろう!
=横にいる重臣の男が、怒っている

 

いいんだ、こいつは
永い付き合いだから
=シンは相手が小さい頃からずっと一緒なので、身分が違っていても特別気にはしていない

 

あいつは誰だい
=男は、シンの屋敷の塀に上がって中をのぞいている黒い装束を着た男を見て、聞いた

 

王だ
=シンは短く答えた

 

え!!
=ここに王がいる事もそうだが、若い少年にしか見えないその男が王だという事に男は驚いた

=男はサンが王の妃になる事を、少し前にシンから聞いてはいたが、ここまで若いとは思わなかった


=男はその王が何を見ているかが気になり、少し離れた場所にある木に向かった

 

お、おいお前!
=重臣が止める間もなく、男はスルスルと木の上まであがっていった

 

サンだ。。

=男はサンを見つけた
=中では年配の世話係達が横に一列に並び、ずっとサンを見ている
=サン自身は両肩にそれぞれ皿をのせ、落とさないように庭を一歩ずつ丁寧に歩いていた

=姿勢良く歩く訓練をしていた

 


=サンは木に登る男に気がつき、驚いて肩から皿を両方とも落としてしまった

 

パリン!(皿が割れる音)
=その音を聞いた重臣の男は焦った、シンも同様だった
=男が木に登ってすぐに皿が割れたので、それを知った王が不快に思ってしまうのではないかと

 

(王の怒りをかえば、あいつは罰を受けてしまう!)
=シンと重臣はすぐに、王の方を見た

 

=王はそのまま、笑顔でサンを見ていた
=幸い、王は木の上の男ではなく自分に気がついてサンが驚いたと思っている

 

=重臣は安堵し、すぐさま男を木から引きずり下ろした

 

貴様はいつもこうだな
頭で少しは考えてから行動しろ!
=男はこっぴどく叱られた

 

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