トッケビ2次続編 第11話 異端の者

=男はスマートフォンをポケットにしまうと
=リラックスしはじめて、首に巻いているスカーフを外して、雑にテーブルにおいた

 

お礼がまだだったな
シンの花嫁のこと、ありがとう
=男はメモに書いて、深々と頭を下げた

 

いいのよ
私だって、ずっと彼女とは会いたかったんだから

きっかけをくれて嬉しいわ
=サニーは本心で、そう答えた

 

ところで。。。色々と分からないことがあるんだけど、聞いていいかな?
=サニーは切り出した

 

あなたは、昔と姿が全然かわっていないけど、人じゃないのよね?
その、、トッケビって、何人もいるの?
=普段なら誰にも話せない事だが、相手が相手だけに、サニーも思い切って聞いてみた

 

=男はメモをテーブルに置いて書き始めた
=サニーはそれを見て、話をしている

 

=男はトッケビについて書き始めた

トッケビはこの世に数体いて、お互いにテリトリーがあること
=自分以外のテリトリーでは姿を見せる事ができず、特別な能力も限られてしまうこと
=自身は別テリトリーでも短時間だけなら、人間に憑依して意思を伝える事ができること

 

=サニーは納得がいった
(なるほど、それでこの前、ドクファの身体を借りたといったのね)

 

=男は続けて、
トッケビはそれぞれに「位」があり、位によって使える能力が違うこと
=最後に、トッケビの中には刀が刺さっていない者もいて、姿を変える事ができる者もいると

=そう、サニーに教えた

 

=サニーは、
そっかあ、、じゃ、あなたはそれを抜くための花嫁をさがしはしないの?

 

・・・俺のは無理なんだ
花嫁が見つかっても、この刀は抜くことはできないんだ

=男は最初迷ったが、そのままを書いた

 

どうして?
=サニーは真剣にきいていた

 

俺の刀には「柄」がないんだ
刃がむき出しになっているから抜こうと握っても、手が先に切れちまうんだ
=男は、刀が「刃」だけの状態であるため、抜きようがないと説明した

 

=サニーは不憫そうな顔をしている

 

=男は、サニーと楽しくしているこの場を盛り下げたくはなかったので、

うっかり転んで、刀をおっちまったんだよ
=と、そう冗談をいって、この話は終わらそうとした

 

=サニーもそれ以上は聞かなかった

 

=サニーは何かを思いついたのか突然、立ち上がって男の隣の席に移った

 

記念撮影をしましょう!
=彼女は自分のスマートフォンを持った手をいっぱいに伸ばして、画面に男と一緒に入るように座りなおした

 

ここを見ていて!
=サニーは画面を指さした
=男はその先に無邪気に笑うサンと自分が一緒に近く並んでいるのが見え、照れくさくしていた

 

=サニーはシャッターを押した

 

いい感じね!
=サニーはずっと、楽しそうだ


=男はそんなサニーを見て、うれしくもあったが、なぜか申し訳なさもあった

 

(サンは今、俺を慰めてくれてるんだろうか)
(なあ、シン)
(俺たちは、こんな生き残り方で良かったんだろうか)

 

=男は、シン達と最後に別れた時の事を思い出していた

 

ブログ村 韓ドラ二次小説

次話

310sh1.hateblo.jp

最初

310sh1.hateblo.jp