トッケビ2次続編 第17話 メッセージ
=男はサニーの自宅の玄関の前にいた
=サニーに会うため、店に行くかどうか考えたが
=死神に会う可能性もあったので、自宅を選んだ
=ポケットからメモを取り出し、最後に伝言を残そうとした
=・・・が、すぐに止めた
=自分が消えると、このメモも消えるだろうからだ
=男はスマートフォンを取り出し、不慣れな画面のキーで書き始めた
=サニーが自宅に着いた
=しかし、男の姿は見当たらない
=玄関の前まできた時、ドア下に男に渡したはずのスマートフォンが置いてあるのを見つけた
=サニーはそれをすぐに手をとり、画面を見ると、送信していないメッセージが1件、残っていた
(彼だわ・・・)
=サニーはすぐに読み始めた
「
サンへ
良かったな
シンが戻ってきて
もう、何も辛抱するんじゃないぞ
死神にすべてを正直に話し、また、皆でやりなおすんだ
それと、、
俺はまた、前に戻るだけだから、何も心配はいらない
短い期間だったが、君との時間はかけがえのないものになったよ
サニー、、本当にありがとう
」
=男ははじめて、サニーと呼んだ
=メッセージは箇条書きであったが、男が正直に気持ちを込めてくれてるであろう事が伝わった
=サニーは泣いた
ごめんなさい・・・私。。。
=サニーは部屋に入り、あわてて何かを探し始めた
(ライター・・・)
=サニーはウンタクが小さい炎を消す事で、シンを呼び出せる事を知っていた
=スカーフの男も、同様に呼び出せるかもしれないと必死になって探した
(あった!)
=サニーはライターの火をつけ、「フッ」と息を吹きかけた
=すぐに周りを見回したが・・・何もかわらない
=何度もなんども、火をつけては繰り返し吹いてみる
=トッケビは1テリトリーに二人は存在できない事をわかっていたはずなのに・・・
=サニーは膝を落とし、顔に両手をあてて号泣した
どうして・・・私はいつもこうなの
結局、自分では何もしていない・・・誰も救えていない
=サニーはシンが戻った事よりも、男を失った辛さと、自分のふがいなさを悲しんでいた
次に会えたら、あなたのその首の刃は、私が必ず抜くわ・・
=男はトッケビとして自身に剣がささっていると言ったが、それが首に刺さっているとは伝えていなかった
=サニーには、見えていたのだ
私が、きっと
次話
最初