トッケビ2次続編2 第16話 つかの間

「旦那様、お客様がお越しです」
「客?今日は誰かを呼んだ覚えがないんだが。。誰だ?」
「こないだいらした神父様の妹君のようですが・・・」
「え?」
シンはそう聞いて、すぐに玄関へ向かった

 

「や、やあ、今日は突然、どうしたんですか」
シンは高揚している自分がわかり、クールに振舞おうと必死だった
「こんにちわ、シンさん!」
神父の妹は屈託のない笑顔で、挨拶をした

「兄さんが、シンさんが渡したい物があるとかで、取りに行くように言われたんですが。。
聞いていますか?」

(あいつ・・また、適当な事を)
シンは勿論、何も聞いていなかったが、
ただ、会いに来てくれた事が嬉しく、神父を怒る気もまったくなかった

 

「えっと・・・あ!、そうそう、渡したい物、あったよ
どうぞ、中に入って下さい」
シンはとりあえずその場をにごして、神父の妹を中に通した

 

「こないだは夜だったけど、昼間来てもやっぱり広くて綺麗なお屋敷ですよね」
「ありがとう、お茶でもいれようかな、その辺にかけてください」
「あ、スミマセン、受け取ったらすぐに帰りますのでお気遣いなく、
そうだ、私もお茶をいれるの手伝います!」
妹はそういって、キッチンに向かうシンに付いていった

 

「お客さんに手伝わすの、申し訳ないなあ」
「そんな、全然気になさらないでください、こっちが緊張してしまいますよ」
「はは、じゃあ、お言葉に甘えて手伝ってもらおうかな」
そういって、廊下を一緒に歩いた

 

「あれ?・・この場所・・私、どこかで見た事あるような・・」
「・・・」
シンは、記憶の断片でも思い出したかと思い、しばらく黙って言葉を待った


「え〜っと、、、、、あ!そうだ、兄さんのいたずらした写真の場所だわ」
妹は以前、兄から見せてもらった小箱の中の写真を思い出していた
「な〜んだ、あの写真、ここで撮影したものだったのね、シンさんもぐるだったの?」
「え?いやいや、そんな事はないよ、あの写真は・・・」
シンは、神父が持っていた写真が実は何十年も前にここで撮影されたままの事実であるとは答えられなかった
「へへ、あんなイタズラするなんて、本当、シンさんも兄と一緒で子供っぽいとこ、あるんですね」
「はは、まいったなあ。。」
シンは妹の過去の記憶がまだない事に安心したようで、すこし残念にも思っていた
「さ、お茶を入れて席に戻ろう、渡したいもの、先に取ってきますね」
「はい!」
シンはそういって、自分の部屋に向かった

 

シンは先に席に着いていた神父の妹に手に持っていた物を渡した
「これ、どうぞ」
「?これは、、葉っぱ?」
「はは、そうだよ、葉っぱだね
これは葉っぱをシオリにしたものなんだ、持っているだけで願いが叶う葉っぱなんだ」
「そうなんですか?お金持ちのシンさんが言うのだから、ご利益ありそう!
ありがとうございます!大切にします!!」
その葉っぱのシオリは、シンの花嫁が生前、持っていた物だった。
(これくらいしか思いつかなかった。。。)
シンは何を渡していいかわからず、とっさの思いつきだったが、自分が大切にしている物を渡そうと決めた
シンは席に着き、妹としばらく会話を楽しんだ

 

「ところで、今日はあいつ・・兄さんは何をしているんだい」
シンは神父の事を聞いた
「今日は夕方くらいから、お墓まいりみたいです」
「お墓まいり?、ああ、おばあさんのお墓だね」
「いえ、それが違うんです、今日は」
「違う?」
「はい、兄さんは 『昔のみんなの墓』 って言ってました、知ってます?シンさん?」
「昔の?・・・みんな・・・」
シンはそれが、遠い昔、自身が将軍であった頃の身内達、、、王やその妃であった自身の妹も祀った慰霊碑の場所だと気が付いた
(あいつ、行ってくれてるんだな)
シンはそれを聞いて嬉しく思った
「ああ、なんとなくわかるよ」
「ほんと、シンさんは兄の事はなんでも知ってますよね、私なんかよりずっと詳しい」
「はは、いや、あいつは単純だから」
シンは壁にかかった時計を見た
(今からなら間に合うかな)
「じゃあ、今日は教会まで送りましょうか」
「本当に?ありがとうございます!バスと徒歩じゃ、結構遠くて・・」
「はは、来てくれて本当にありがとう、じゃあ、一緒にでましょう」
そういって、二人は一緒に玄関を出た

 

神父は一人、石碑の前に立っていた
周りのすべての石の前にロウソクの火を灯し、王と妃の石碑の何段か後ろにある、過去の自身の石碑を見ていた

 

「やっぱり、ここか、間に合ったみたいだな」
シンが後ろから声をかけた
「ああ、昔をちょっと思い出していたんだ」
神父はシンの方を軽く振り返り、また石碑の方へ向いた
シンが神父の横に並ぶ
「ここには、何度か来てくれているのか?」
「・・いや、実は今日が初めてなんだ」
「初めて?」
「ああ、過去の記憶を思い出してから場所はずっと知っていたんだがな、中々、ふんぎりがつかなくて、、すまない」
「・・・そうか、確かに、ここには王もいるしな、、、」
シンは、王と妃の石碑の方に目線をやった


「今日は、妹に会えたのか?」
「ああ、家まで来てくれたよ、渡すものなんて何も準備していなかったから、驚いたよ」
「そうか、、、楽しく話せたか?いい思い出にはなったか?」
「あ、ああ、お陰様で
次からは、前もって連絡くれよな」
「・・・シン、、、すまない」
神父はいつもより声のトーンが低かった
「はは、いやいや、俺は何も怒ってはいないって」
シンは神父がきっと、この場所に来て色々思い出しているんだろうと、逆に気遣った

 

「いや・・・それだけの事じゃないんだ」
「ん?なんだ?、、、それより、何をもっているだ、それ?」
シンは、神父が手に持っている黒くて細長いアタッシュケースが気になり聞いた
「これか・・・そうだな、、再出発の道具だよ」
「再出発?」
神父は片膝をついた足元にそのアタッシュケースをゆっくり置き、左右のロックを外して開けた

 

「!!!!お前、それは!!」

そのアタッシュケースの中には1本の剣が入っていた
その剣は以前、シンがトッケビである頃に胸に刺さっていた剣だった
シンはとっさに後ろに数歩引き、身構えた

 

「さすがに覚えているよな

そうさ、お前に刺さっていた剣だよ」
神父はその剣を片方の手で握って取り出した

 

「どうしてお前がそれを持っている?何かしようとしているのか?」
「ああ、そうだよ、何かする気だよ」
神父はそういうと同時に、剣先を下に向けたまま、両手で柄を握った

 

「だから、謝ったんだよシン、すまないと。。。」
「は?何を言っているんだ、さっきから!」
「今からお前を、この剣で殺すから謝っているのさ」
神父はそういって、剣を振りかぶり、剣先をシンの胸に向けた

 

ブログ村 韓ドラ二次小説

 

次話

310sh1.hateblo.jp

 

最初

310sh1.hateblo.jp

第1章 

310sh1.hateblo.jp

トッケビ妄想圧倒され尊敬クイーン

さあ、今日もブログしようと思ってログインしたら、

下記の記事が目に留まり読んだら、はまってしまい。。

 

tamaranche.hatenablog.com

いや、すごい!

クイーンじゃなくって、この記事の内容とボリュームに圧倒されました

なんだか、自分のメモ程度のブログが小っ恥ずかしくなりました 笑

とってもいい記事でした、やっぱ、ブログっていいなあ

誰よりも好きな人が、その好きな事を書いてくれてると、読む方もなんていうか。。

エネルギー感じるっていうか。。。

その感じが鬱って、気持ちが良いです!

 

映画はまたの機会にして、この方の記事をもう一回、読みたいと思いますw

 

私はCD300枚くらい持ってますけど、この方の10分の1以下・・

私はライナーノーツとCDのみ置いて、プラケースだけいつも捨ててます

これでも置き場所、だいぶと減りますよ

最近はCDよりも、ジャケットとかライナーノーツの方が大事になってきました

ダウンロードだと、ライナーノーツとか歌詞が手に入らないから

(ただ・・アマゾンミュージックは最近、歌詞が出るようになりましたけど

悩ましい。。。)

 

今日は、、、

私のは全然ですが、お暇な方はどうぞw

 

最初

310sh1.hateblo.jp

 第1章

310sh1.hateblo.jp

 

 

 

 

 

 

 

トッケビ2次続編2 第15話 幸福かどうかなんて

「暇人」だとさ、俺たちw

「はたから見たらそうだろうなあ」

二人して笑った

 

「じゃあ、暇人同士あと少しだけおしゃべりといこうか
シン、さっきお前はもうトッケビじゃないって話があったが本当なのか?

「ああ、本当さ
昔みたいに、、、空を飛んだり、物を触らずに動かせたりはしないよ」
シンは自身をちゃかすように話した

 

「じゃあ、その胸にも剣がもう刺さっていないのは事実なんだな」

「そうさ、もう何もない

「剣を抜かれた後に自分の意思でまた現世に戻ったから、恐らくそのせいでトッケビとしての全ての能力は失ったんだと思う
今はただ、永い寿命を与えられているだけの違いさ
それも、いつ終わるのか、終わらせる事ができるのかもわからないままなんだけどな」

「そうか・・・」

「だから、お前の今の妹に期待して、また花嫁としてのなにか役割をさせようとなんか、これっぽちも思っていないんだ
抜いてもらう剣もないんだから・・・
妹のことは、、、ただ、、、再会できたようで嬉しかったんだ
普通の感情だよ、人としてな」

「もう、わかったよ

気に入った女がいる時の気持ちは十分にわかるんだか・・
それが俺の妹であるとなると、応援しようにも兄としては複雑な心境ではある」
神父はシンと目をあわせて、二人で笑った 

 

「シン、こんなに平和な世の中になるなんて、昔は想像もできなかっただろう?」
「なんだ突然、、、、ああ、想像はできなかったよ」
「奪い合う事も、それで殺し合う事もないんだから」
「ああ、本当だな」
「昔の皆んなも、生まれ変わってどこかで、この平和を満喫してるんだろうな」
「そうだな・・」
「まさか、王が生まれ変わって死神になって、今度また会って、今日みたいに一緒にお茶を飲むなんて、、あり得ないよな」
「はは、その通りだ」
シンと神父は、さっきまでそこに座っていた彼氏の席の方を一緒に見た

 

「シン、お前は今、幸せだと感じるか」
「おいおい、なんだよ、お前はそんなキャラじゃないだろう」
シンは神父が問う顔が真剣なので、少し身構えてしまった


「はは、そうだな、確かに、、でも、神父らしいだろう?」
神父もそれを察してか、軽く言葉を返した


「平和なんだが、幸福かと聞かれると。。。複雑だな

幸せの尺度なんて、他人と比べてどうか?ってのが実はほとんどだからな、、、

俺みたいに長く生きるとそういった事はもう考えなくなってしまう

ただ、、、、今の自分と昔の自分のどっちが幸せかと自身の中だけで比べてしまうと、、、

失った、、大切な人が今はもういないだから、幸福感は薄らいだかもしれない
今はもう、幸せかどうかなんて、それを確認する事は自分には贅沢だと考えるようにしている」
シンは冷めたコップのお茶を一口だけ口にした


「贅沢か、、俺の妹が、、、また花嫁だったらいいな、記憶もそのままに・・・」
「・・・ああ、もしそれが叶うなら、できる事はなんでもやるさ」
「なんでも?・・・そうか、それを聞いて安心したよ」
「安心?」
「いや、なんでもないさ、気持ちを確認できたからって事さ」
今度は神父がコップのお茶を一口飲もうとした、、だが、中身はもう、空だった

 

ブログ村 韓ドラ二次小説

 

次話

310sh1.hateblo.jp

 

最初

310sh1.hateblo.jp

 

第1章

310sh1.hateblo.jp

 

トッケビ妄想体調不良後の良さ

私、頭痛持ちです

定期的に頭が痛くなって、どうしようもない日があります

先週は幻覚見るまでになってしまったのですが、その後って、びっくりするくらいに体調良いんですよね

 

みなさんもありますか?そういうことって

 

私の場合、どっちかなんですよね

やりすぎるのかな、なんでも・・・

この体調の波の上下をなんとか平にして、安定した生活できたらなあ、っていつも思いますが、どうして良いかわからず・・・

体調って管理しようとしても、何しても、性分ってあるからどうしようもない!

 

今日は、二人のお喋りの話となりました

まだ、終わらせ方は何択かあるんですが、登場人物を会話させながら決めていきたいと思います

 

最初

310sh1.hateblo.jp

第1章

310sh1.hateblo.jp

 

 

 

トッケビ2次続編2 第14話 伝えたい事

「もう、何やっているんだよ」
彼氏は駆け寄ると、少し不機嫌そうに言った


彼女はうつむきながら、恥ずかしそうに顔を上げた


「だって、何も話してくれなんだもん・・ごめんなさい、男だけで会うなんて、何かあったのか気になって仕方なくって」
「ただ、話をしただけなんだよ、本当に」
「うん、本当だった、ほんとに男だけ三人だったよね、ごめんね邪魔しちゃって・・・」
(三人・・・)


今日は前もってシンと神父と三人で会う約束があるとは伝えていたが、赤い服の女性の話だけはしておかないといけないと思って、彼氏は店の方へ振り返り説明しようとした


「そうなんだ、三人なんだけど、(・・・ん?あれ??)」


二人が見る外から見た店内のその席には、シンと神父しか見えなかった
それに、店内の他の客も、店員の姿さえもないようだった


「ほんとごめんなさい、本当にシンさんと神父さんだけなんだね、ごめんなさい!」
「あ、、いや、いいんだよ、、僕自身もちゃんと話をするべきだったよ」
彼氏は先での話を聞いて、不思議な事があってもさほど驚かなくなったようだ


「あのさ、ちょっと手の平見せて」
彼氏は彼女の両手首を持って、自分に見えるようにした
「え?何?突然・・・何も隠してないわよ」
「これ・・・・今まで、ずっと気がつかなかったな・・」


彼女の両手の平には、横一文字の傷にも見える大きな筋が入っていた


「手相?、これね、小さいころからずっとあるんだけど、大人になってから深くなってきているような気がするの・・でもね、占い師に一度見てもらったら、最高の手相だって言われたのよ
前世でとてもいい事をしたんだって、その証拠らしいのよ」

彼女は話もそらせたようで、自慢そうに言った


「ああ、そうさ、きっとそうだよ」
彼氏はそのまま、彼女を寄せて強く抱きしめた


「ちょ、ちょっと、、何、どうしたの? 恥ずかしいから・・・」
「君はね、本当にいい事をしたんだよ」

彼氏は神父からの話を聞き、彼女の手の平を見て、彼女が神父のおばあさんであるサニーの生まれ変わりである事を確信し、また愛おしくなり、強く抱きしめた


「・・・う、うん、そうなんだ・・・」
彼女は少しの時間、目をつむってそのままでいた

 


「おいおい、何いちゃついてんだ、あいつら」
神父は店の中から二人をみて、その姿に満足そうだった
「負けてられないわね」
赤い服の女はそういって、横の神父の腕をしっかりと組んだ


「ばかかお前ら・・」
シンも外の二人を見て嬉しそうだったが、目の前の女の態度をみてしらけて見せた

 

「じゃあ最後にしっかり聞こうか、お前の妹の話」
シンは神父の目をみて、問うた

 

「彼女があなたの花嫁の生まれ変わりであるかどうかって事?」
先に赤い服の女が話はじめた


「あなたにとって、彼の妹が生まれ変わりかどうかが、そんなにも大切な事なのかしら?
もしかしたら、たとえ生まれ変わりであっても、あなたの花嫁かどうかはわからないのよ
それでも、あなたは知りたい?」

「いや、花嫁かどうかとか、そういう事ではないんだ・・」
シンは女の方へ視線をかえた

 

女は薄笑いをうかべ
「あなたのその胸にはもう、抜く剣も刺さっていないのに・・・

いえ、意地悪する気はないのよ
私はね、あなたが何を知りたいかを理解しておきたいのよ
その理由を知りたいのよ
私には、ただあなたが戸惑っているようにしか、見えないから」

 

「・・・ああ、そうさ、どうするのが一番いいのか、わからない」
シンは少し、視線を落とした

 

「冷たいようだけど、期待しないほうがいいわよ
彼女だけじゃなく、あなたにとっても、今ここにある事が全て現実なのよ
もし、過去の後悔や過ちを、現在の誰かではらそうなんて、よい考えでは無いと思うわ

「いや、そうじゃないんだ。。。確かに後悔はあるよ、ずっと・・・
どうしてあの事故の時、そばにいてやれなかったのか、どうして彼女が死ななければならなかったんだって、ふと思い出すたび悔やんでいる・・・」


「なら、彼の今の妹にはどうしたいの?」
女は黙って答えを待った

 

「分かっているさ、彼女がもし生まれ変わりであっても、外見が同じでも、たとえ記憶が戻っていたとしても、現在の彼女の感情までが過去と同一ではないと・・・
ただ・・・死んでしまった人がまた、同じ姿で自分の目の前に現れた事で、どれだけ・・・どれけ死んだ彼女を愛していたか、思い出しているんだよ
彼女がトッケビの花嫁であるかどうかなんて、関係はなかったんだ
彼女が花嫁であった事は、ただのきっかけだったんだとな」

 

「そう、、それは花嫁が生きている時に伝えるべきだったわね」
女はずっとシンの方をジッとみて、話をしている

 

「そうだな、俺はバカだよ
もし、彼女が生まれ変わりで過去の自分を覚えているなら、、、
俺がずっとそう思っていると、それだけは伝えたいと思うよ」
シンはそういって、冷めたコップのお茶を一口飲んだ

 

「おい、もうそれくらいにしといてやれよ
なんだか、責めているみたいじゃないか」
ずっと話を聞いていた神父が口を開いた

 

「あら?そう聞こえたかしら?それは失礼、ごめんなさい
ただ、私はあなたが彼の妹を最初から花嫁の代わりだとは思って欲しくなかったのよ」

 

「ああ、そんな事は考えていないさ、こいつの妹をかわりにしようなんて、とんでもないさ
もう何十年も経っているのに過去の人に未練がましく、いい歳だし気恥ずかしいくらいだ

彼女は事故で死んだが、それは人として寿命を終えただけの普通の事なんだと言い聞かせている自分をな」
そういって、軽く自分を笑った

 

「良かったわ、今日、あなたと話せて
あなたが、花嫁の事をどれだけ愛していたかは、十分に分かったわ
じゃあ、そろそろ私も失礼するわね」

 

「え?もう帰るのかよ?もうちょっとゆっくりしていけよ」
神父も女と会うのは久しぶりだったのか、少し残念そうだった


「あなたたち二人だけよ、いつも暇なのは」
そういって、座った姿のまま、二人の目の前で店から女は消えた

 

ブログ村 韓ドラ二次小説

 

次話

310sh1.hateblo.jp

 

最初

310sh1.hateblo.jp

 第1章 

310sh1.hateblo.jp

トッケビ妄想かなしばり

データチェックのせい・・・

 

疲労が溜まりすぎで、何年かぶりに「かなしばり」に合いました・・

それも、幻覚付き

久しぶりでした

 

横になってすぐ(だと思う・・)、壁から女の人みたいな影が出てきて、ずっと私に息を「フーっ」吹き付けてくるやつ

なぞの幻覚

それも何度も、楽しそうにやってやがる・・

 

この野郎!

 

最後は光った埃?みたいなのになって、散ってました

 

みなさん、季節の変わり目、身体は大事にしましょう!

 

今日のお話は、私の中では折り返しです

おヒマな方は引き続きどうぞ、お付き合いください

 

最初

310sh1.hateblo.jp

 第1章

310sh1.hateblo.jp

 

トッケビ2次続編2 第13話 縁

**回想2 青年期********

 

「ばあさん、久しぶり」
その青年は木箱と、もう片方の手に小さな花がついた枝を持って暮石の前にいた
「あれ、やっぱりあの人、来ているんだな」
青年は、手に持った花のついた枝と同じ物がすでにそえられているのに気がついた
「おかげで、会えましたよ、シンっていう人に」
そういって、すでに添えられた枝の横に、自分が持参した枝をそえ、墓石に向かって手をあわせて目をつむった


「背がのびたわね」
後ろから女の声が聞こえ、少し嬉しかったのか、青年は薄く笑みを浮かべて目をあけ、振り向いた
そこには、少年の頃に会った時の姿そのままの、赤い服の女が立っていた
「お久しぶりです」
「あら、驚かないのね、今度は」
「ええ、もちろん
だって、今、ばあさんの暮石に向かって、赤い服をきた女性と会えるようにお願いしましたから」

その青年は笑いながら答えた
「ふふ、すっかりませたわね」
女も一緒に笑った


「それで、あれからどうなの、結局会えたのかしら」
「はい、お陰様で! 写真そのままの方でした」
「で、感想は?」
「う〜ん。。。ビックリするかと自分で思ったんですが、なぜか、ただ嬉しかったです
会えて、嬉しかった」
青年は、その時の事を満足そうに話をした
「そう、それは良かったわ」


「おねえさん、、あの、今日これからご予定ありますか?」
「なくても、あるって言うわよ」
「意地悪だなあ、、続き、また教えて欲しいんです、この箱の中身の事
ゆっくり、もっと話が聞きたい・・・シンという人の事以外の事、、、おねんさんもまったく歳をとらない事も」
「そうねえ・・」
「ダメですか?」
「いえ、そうじゃないのよ
私は全部を知っていても、傍観するしかないのよ
私自身の役目は、強く願う人間に対して助力するだけの役目だから」
「強く願う?」
「そうよ、私自身も、その思いを受けて、それからできる事が後からわかるのよ」
「・・・」
「むずかしいかしらね、預言者でも、全能の神でもないって事よ
なので、あなた自身がどうしたいかわからない限り、私は何を聞かれてもそれには答えられない」
「気持ちか。。。それは、思いが強ければ叶うという事でしょうか」
「ええ、当人の心の底からの願望ならね」
「じゃあ、、、」
「じゃあ、、あなたは何を望むの」
女は青年の目をジッと見た
「えっと、まずは僕とお付き合いして下さい!」
「え?」
「おねえさん、僕の彼女になって下さい!」
「・・・」
女は少し間をおいてから、大声で笑った
「それが、今、あなたが強く望んでいる事なの、本当に?」
「真剣ですよ、僕は」
「強く願ってる?本心かしら?」
「はい、勿論ですよ、そう感じませんか?」
「だって、私、普通の人間ではないのよ?それでも?」
「そんなの、僕にとってはなんの障害にもなりません!」
「変わった子ね、やっぱり、彼女の血筋だわね」
女はそう言って、サニーの暮石を見た
青年も女の視線を追うように暮石を見た
暮石の傍の枝についた花が、ヒラヒラと数枚、空に舞っていた

*********************************

 

シンはそれを聞いて、飲もうとしたコップを持ち上げた手が止まり、
彼氏は二人の顔を交互に何度も見ていた

「お前、、、付き合うって・・・、相手がいくつか知っているのか?」
「シンなんだよ、お前だって、花嫁がいたんじゃないか
お前こそ、何歳なんだ」
「・・・」
シンはそれを言われ黙ってしまい、コップを再度、口元にやった
「で、記憶の話なんだが、ほら、付き合うって事は、男女の関係になるわけだろ?」
「!!、、お前なあ、、神父のくせに、いいのか?」
シンは飲みかけのものを吹き出しそうになった
「はは、そんなの、いつの時代の話だよ
今はな、すべてを愛するんだよ、人であろうとなかろうと」
そういって、神父は女の方を見た
女は、黙って笑みを浮かべて微笑み返した
「それで、前世含めての記憶を全部思い出したってわけさ、これで理解してくれたかな?」
「ああ、まあ、、分かったよ」
シンはとりあえず、納得したようだった


「・・・そろそろ、こっちに呼んだらどう、あの子」
女は神父に声をかけた
「・・・そうだな、もう大体の話は済んだしな」
「・・・あれで変装しているつもりなんだろうか」
シンも気がついていた、
「え???」
彼氏だけが、何の事かわからないでいた

 

神父は彼氏に顎で、あっちの方向を見るように言った
彼氏は大きな窓の向こうの物陰に、誰かが立っているのが見えた
大きめのサングラスとマスクをして、手に持った雑誌で顔を隠そうとしている女性がいた

 

(???サン?)
彼氏は驚いた、その女性はどう見ても彼女だった

 

「彼女もだけど、気づかない彼氏はもっと天然よね」
「ああ、ほんとその通りだ」
女の意見にシンと神父は一緒に首をふって同意した

 

「死神、お前、GPSで移動先全部つかまれてるんだろ」
「え?そうなんですか?」
「俺も昔そうだったから、多分間違いないよ
彼女は心配ごとに対しては、いつも用意周到なんだよ」

「もしかしてこのスマートフォンも・・」
彼氏は木箱の中の古い同じ機種で同じ色のスマートフォンに目をやった


「そうだよ、当時の彼女はそうしてこれで、俺を助けてくれたんだよ
ほんと純粋で、いいやつなんだ・・
ほら、行ってやれ、今日の話はもう大方すんだから
くれぐれも、話の内容は彼女には内緒だぞ」
「は、はい、勿論です
ありがとうございました」
彼氏はそういうと、急いで膝においていた上着を着て、会釈をして店を出た

 

ブログ村 韓ドラ二次小説

 

次話

 

310sh1.hateblo.jp

 

最初

310sh1.hateblo.jp

 第1章

310sh1.hateblo.jp